気血津液

東洋医学

東洋医学では、人の体を「構造」と「生理物質」に分類できます。

構造とは、皮、肌肉、筋、血脈、骨、臓腑、経絡など。
生理物質とは、気、血、津液、精などを指します。

人間はただ身体があるだけでは活動することができず、必ず体を動かす原動力が必要です。
その原動力となるのが気、血、津液という生理物質なのです。この気、血、津液が過不足なく、滞りなく巡っていることで初めて身体は正常な働きをすることができるのです。

どれかひとつが不足したり過剰になってしまったり、滞る、巡りすぎてしまうと症状へと繋っていき、やがて病になっていきます。

鍼灸治療の治療の目標も気、血、津液のバランスをとることにあるのです。
そんな重要な「気」「血」「津液」を簡単に説明していきましょう♩

東洋医学では、「気一元論」という考え方がありました。これは、この世の全てのものは気で成り立っているという考え方です。今見ているパソコンやスマホも気ですし、自然で言えば、目に見えない風も気ですし、川や海、木や森も気です。
この思想は、人体においての生命活動に関与します。いわば原動力のようなものです。
鍼灸治療では、不足した気を補ったり、滞った気の流れを改善したりすることで様々な症状を改善していきます。

栄養素を豊富に含んでいて各臓腑や組織を滋養している、というのは西洋医学の「血液」と同じです。
ただし、東洋医学では「血(けつ)」と言います。

津液

津液は時に水とも呼ばれることがありますが、同じものです。

この津液は、血以外の体液全体を指します。気血がスムーズに流れるようにし、体が働くことで発生した熱を抑えてくれるのも津液です。
一つ大きな違いを挙げると、血は精神と深く関わるという点です。これが、鍼灸治療でのうつ病などの精神疾患の治療では重要になります。

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